谷川俊太郎の詩で「心の深みにおりていきたい」というフレーズがある、なんてタイトルかわかる人がいたら教えて欲しい。大学のときにすごく内容のある授業をされる先生がいてその人が読んでくれたのだけど忘れてしまった。

詩は何が好きですか? 私は詩人というよりも、詩の一編が好きだ。つまり詩人で読んでない、内容の後にその人の名前がついてる。

「生きる」を佐藤浩市が朗読している、YouTubeのアーカイブからは削除されてしまった、これは権利関係だろうが損失だと思う。というのも、声が一流だ、すごくいい。Twitterにあげてる人がいるので聞ける間に聞いてみてほしい。

読み終えて最後に佐藤浩市が一礼する、それが自然な感じがする、何かに頭を下げるとはこういうことではないか、宮崎駿とかはアニメの表現の中で頭を下げるのを描いたことがあるだろうか、お辞儀みたいなのは嫌いそうだ、しかし本来そんなものは簡単にしてはいけない、礼儀とはもっとちゃんとしたものだ。

バックボーンを知ると、これは東日本大震災のあとの鎮魂歌のようである。

まだあげそめし前髪の

ではじまる「初恋」も好きだ、これは島崎藤村、藤村は小説も書いてる、木曽路はすべて山の中である、読んだことはないが、書き出しの名手だなと思う。

詩には声がつく。頭の中で声になる。文章は音ではなく、読む、見るものだと思う。誰の声で「初恋」を読んでほしいだろうか。朗読にもその道の人がいるのだろうな。

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