昆虫記のファーブルが面白い実験をしている、セミの鳴いている林で大砲をドーンと鳴らした、しかしセミはビックリして鳴き止むということがなかった、ミーンミンミンミーンと鳴き続けた。しかしセミみたいなものは日本の風物詩みたいに思えるのだがファーブルがやったということはフランスにもいるんだな、それも何かしらヘンな気がするがまあいい。
とにかくセミはやっぱり今も昔もいつでもどこでもうるさく鳴く、しかしなぜセミに限ってあんなにうるさいのだろうか、考えてみれば当たり前だが、セミは短命だ、とにかく子孫を残すためにセミは大音声で叫ぶのである、あれは必死の鳴き声なのだ。七日しか生きられないとしたら私たちももっと激しい行動をするだろうか、人間にひっついてるいろんな憚りや心情は長いこと生きるからあるんじゃないか、良かれ悪しかれそうだ。
最近、セミの声が聞こえているか、今は梅雨だけどどうなんだろう、在宅ワーカーは外に出ないのであまりわからない、しかし先日泉南に行って釣りをしたとき、朝方にかけてウシガエルがウェーウェーと一斉に鳴き出してなんだか面白かった。彼らも交配するために鳴いていたのだ。以前、田んぼ地帯の真ん中に住んでいる女の子と電話していたとき、彼女が「カエルの鳴き声、するやろ? 恥ずかしい」と言っていたのを思い出す。そのときの彼らも交配のために鳴いていたのだ。